はじかれる製品の切なさ


CHISUIでは、信頼できる木材業者様から、
小物にふさわしい最高の素材を譲り受けて、製品を作っています。

しかし、ほんの少しのヒビやシミで、製作途中の製品をはじくことが結構あります。

組み上げる製品ならまだしも、厚材を削り出したペン立て、ペントレイまで・・・

お金になるはずの部分を捨ててしまうのは「もったいない」のですが、
やはりほかの意味でもなんだか「もったいない」感じがします。

命として長年生え育ってきて、これからも長年、人に使ってもらうはずだった木材が、
処分されてしまうことの「もったいなさ」なのかと思います。

「もったいない」を通り越して「もうしわけない」ような気分。
人間の側の「こだわり」なんてのは、都合のいいものです・・・

燃料として燃やせばまだましですが、現実にはほとんど捨ててしまいます。

逆に言えば、そんななかで選ばれて製品となったものは、美しく輝いて見えます。

どうかそんな物語を気に留めながら、CHISUI製品をご愛用いただければありがたく思います。

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